舛添要一知事の政治資金をめぐる主な「公私混同」疑惑は以下の通り。
 ◆大名視察(1) 昨秋の5泊7日のパリ、ロンドン出張の経費が5042万円だったことが今年3月に判明。往復ファーストクラス(266万円)、1泊19万8000円のインターコンチネンタル・パリ・ルグランなどのスイートに宿泊し、随行職員は19人に上った。
 ◆大名視察(2) 批判を受け、随行職員を15人に減らしたが、今年4月12~18日のニューヨーク、ワシントン出張も往復ファーストクラス、宿泊は5つ星のウィラード・インターコンチネンタル・ワシントンなどスイート。
 ◆公用車 昨年4月から今年4月11日まで計48回も公用車で東京から約100キロ離れた神奈川県湯河原町の別荘に行き来。「ルール通りにやっている。問題ない」と開き直った。
 ◆会議費用名目で 舛添氏の政治団体の1つ「グローバルネットワーク研究会」(14年7月解散)の収支報告書には、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」に「会議費用」名目で23万7755円(13年)、13万3345円(14年)の支出がある。合計37万1100円。時期はいずれも、正月だった。
 ◆飲食代名目で 都内の自宅近くの高級天ぷら店やイタリア料理店、神奈川・湯河原の別荘近くの回転すし店でも「飲食代」で、1回につき1万数千円~5万6000円を支出。
 ◆趣味の美術品 他の政治団体を含む報告書全体の支出が、900万円以上とも指摘された。