2016年1月6日水曜日

ワークライフバランスを考える160106

JILPT雑誌より
 
 

労働政策の展望
ワークライフバランスの進め方─看護師労働の事例からその進化を考える

西村 周三(医療経済研究機構所長)

1 はじめに

日本におけるワークライフバランス(WLB)に関する議論は、新たな段階に入ってきたように見える。その一つのきっかけは「地方創生」である。近年の若年労働力の不足現象の深刻さは、大都会ではまだ、パート労働と一部の職種に限られているものと思われるが、地方都市では、単にパート労働にとどまらず、基幹的な職種にも及んできている。そもそも若者がいない地域が増えているわけだから、ある種「切羽詰まった」状況での打開策の工夫が求められているといえる。
これまでは、医療・介護分野での労働力確保の問題は、地方で深刻化してきた。大都市より地方都市での高齢者の増加が相対的に著しく、それに応える労働力確保が課題であった。しかし今後は、大都市、特に首都圏で高齢者が急増し、対応のあり方が問われる。
多くの地方都市が既に人口減少を経験しつつあるので、医療・介護分野における地方都市での対応の経験が、大都市での高齢化の進展に対する医療・介護労働力の確保のための対応の参考となる。さらに医療・介護分野にとどまらず、あらゆる産業分野で、地方都市での労働力不足への対応が、日本全体でのこの課題への対応にヒントを提供するであろう。
他方で、若年人口の減少に伴って、あらゆる分野で「働き方」の見直しを考えなければ日本の将来はないという認識が、すでに各方面で議論されはじめている。「働き方」の根本的な見直しを提唱する提言として、「新しい勤勉(KINBEN)宣言」(政策シンクタンクPHP総研「新しい働き方」研究会、座長・小峰隆夫法政大学教授、2015年9月16日公表)が興味深い。
同提言の緒言で、小峰氏はいくつかの考え方を示している。筆者はこの見解を全面的に支持したい。以下では、「看護師」の労働市場で起きている事例を紹介しながら、この提言を支持する理由を述べてみたい。
議論に先立ち、一点だけ事前に留意願いたいことがある。以下で紹介する病院などの医療機関での経験は、一般企業とは異なる側面が多くある。残念ながらこの点について本稿では詳述できないが、企業の事態と根本的に異なることはあまりないと考えている。

2 小峰氏の緒言を受けて

小峰氏は「提言の発表にあたって」で、4つの視点の重要性を指摘している。これについて筆者の考え方も交えて、敷衍して要約してみたい。理解が異なることもあるので、関心のある向きは、小峰氏の元の表現にあたられることを期待する。小峰氏らは、これからの雇用のあり方について以下の4点の提言を行っている。減少する労働力をより有効に活用するための方策の提言である。

①雇用契約の「見える化」

従来から雇用契約でも、採用時などに、雇用者から被雇用者に文書などが交付されるが、その詳細を丁寧にチェックするケースはあまり多くない。しかし、たとえば「正規」「非正規」という言葉自体が曖昧で、かつその中間的な雇用契約が増えつつある現状では、この「見える化」作業はきわめて重要である。

②「多様化」という視点

「だれでも」「いつでも」「どこでも」働ける雇用環境をつくる必要があるとして、時間単位の有給休暇取得、育児・介護休暇の普及、働く者が行う保育・介護などへの税負担での優遇などが提唱される。

③「情報公開」

雇用者と被雇用者の間での適切な仕事のマッチングを図るためには、企業などによる、雇用状況の適切な情報公開が不可欠である。例として「労働時間」「離職率」「ダイバーシティ率」「女性の管理職率」「子宝率」などの情報公開の必要性が求められている。

④「新しい場を創出する」という視点

「新しい働き方」を社会全体で実現するためには、それが可能となる場所や地域を創出していくことが必要だ、という。
以上の視点にもとづいて、同報告書は7つの提言を行っている。この報告書が新しい「勤勉(KINBEN)」を提言していること自体も興味深いが、以下ではこの点には触れず、上記の小峰氏の4つの視点のうち、②、④について、看護職という職種の事例の紹介をしてみたい。①、③についても紹介したいことがあるが、紙数の関係で割愛する。

3 看護職を取り巻くワークライフバランス

看護師不足は、古くて新しい課題である。大部分の医療機関は、いつの時代も、慢性的な看護師不足に悩まされてきた。病院は、つねに看護師求人を行っているにもかかわらず、資格を有する看護師の約3分の1が職に就いていない状態が長く続いている[1-1]。この点は日本だけでなく、程度の差こそあれ、世界の主要国でかなり普遍的である。
他方で、病院は、看護師の確保のために多額の募集費用を支出している。平成23年10月に公表された(社)日本病院会による「病院の人材確保・養成に関するアンケート調査結果報告」によると、同年時点で、看護師の募集のために、調査回答病院286病院のうち166病院(約60%)が「人材斡旋業者」を利用しており、斡旋手数料は看護師1人当たりの年収相当額の20%程度を負担している。なかでも、正規看護師の確保に苦慮している病院が多い。
この調査は比較的大規模の国公立病院なども含めた調査であるが、全日本病院協会が行った民間病院を中心とした調査では、1人当たりの募集費用はさらに大きい。
それではなぜ看護師の確保が難しいのだろうか?この世界的な課題に対しては、これまで多くの説明が試みられてきた。ここでは経済学の専門用語を用いたさまざまな仮説の紹介は省略して、比較的通俗的な説明を紹介する。
この職種は、これまで大部分が女性によって担われてきた。そしてこれまで日本では(そして現在でも)、男女の、仕事と家事の明確な役割分担が現存し、男性は家計維持の基幹労働力となり、女性は家計維持の補助労働力として機能させるという通念が支配していた。そのために、女性看護師の労働供給が、配偶者の仕事の事情に左右されやすく、離職率が高いのだという説明である。
筆者はこの仮説をかなりもっともらしいものとして支持したいが、残念ながら、明確には実証されてはいない。なぜ実証が難しいか?実はこの点を語ることが、本稿の一つの重要な論点であるが、さらにいえば、この仮説にもさまざまな疑問が残る。それは次のような疑問が生じるからである。
たとえば、看護師が主たる家計の維持者であり、配偶者の方が家計補助者であるケースも少なくないことが考えられ、また、小・中学校、高等学校の女性教員、女性薬剤師などと比べても、特に看護師のみが、たとえば時間あたり賃金で見て、極端に低いわけではない。それにもかかわらず、これらの職種と比べて、なぜ看護師のみに不足が叫ばれるのかの説明はできていない。
もう一つの説明として次のような議論もなされてきた。看護師は、夜勤などが多く、勤務時間も長いからということが、その特殊性としてあげられる。しかし筆者は、この種の説明にもすくなからずの疑問を感じている。
こういったことが原因であるとすれば、なぜ、より多くの人を雇用することによって勤務時間を短くする工夫がなされないのか、また夜勤の存在が離職の大きな原因であるとすれば、夜勤のための特別の配慮がなぜなされないのかという疑問である。じっさい他にも、夜勤を必要とする職種は数多くあり、この課題は、賃金などによって調整されているからである。
なお、看護師の確保のために医療機関がさまざまな工夫をしていることは事実である。相当額の確保費用を要している現状で、病院などが手をこまねいて甘受してきたわけではない。たとえば、宮崎(2010)の分析[1-2]が示すように、やや古い時点の結果であるが、2002年から2007年にかけて、非正規就業者が増え、正規就業者が減少しているという。
このことの解釈も多様であり得るが、宮崎も認める通り、「看護師自らが勤務の多様化を求めた結果、非正規就業看護師が増加したと解釈できない訳ではない」とはいうものの、おそらく事態はもう少し複雑である。残念ながらこれまでの調査では、非正規を選ぶ看護師、あるいは当初から非正規を望んだ看護師が、どのような理由によって、それを望んだかの原因が不明である。

4 「新しい勤勉(KINBEN)宣言」を受けての問題提起

以上、看護師労働市場の現状とその研究状況の概略を紹介したが、これを踏まえて、以下では相互に関連する2つの問題提起を行いたい。一つは実践面、もう一つは調査面での問題提起である。
まず、実践面で注目したい動きである。鳥取大学医学部付属病院の看護部では、近年看護師に対して「シングルマザー(ファーザー)支援」を行い、注目されている。詳細はホームページ[2]を参照されたいが、シングルマザー、シングルファーザーを常勤職員として採用し、子育てのさまざまな援助を行っている。保育所の確保なども支援し、さらに未就学児、就学児がいる場合に応じて、それぞれきめの細かい配慮を行っている。また、病児保育の確保の支援も行うようである。
とりわけ注目したいのは「勤務時間」への配慮である。保育所などの支援それ自体は、他の職員の勤務に直接影響を与えることは少ない(もちろんそれが病院の収支に影響を与え、他の職員の待遇に影響することは無視できない)。しかし勤務時間への配慮は、他の職員に直接影響するので、これまでこういった配慮を行うことを躊躇する医療機関が圧倒的だった。この意味で鳥取大学附属病院の措置は、英断であったと判断できる。
「ママさん看護師」を支援し、保育園の送り迎えなどを配慮する医療機関は既に次第に増加している。そしてこの措置が、法で認められた措置を遙かに上回っていることが注目点である。
全体的に見て、こういった方向は、前掲「新しい勤勉(KINBEN)宣言」の②「「多様化」という視点」の導入そのものである。この動きは、育児休暇制度などを導入している多くの企業・団体で行っていることと変わらないではないかという反論があるかも知れない。しかし上記の措置は、法令の規定以上のことを行っている点に意義がある。シングルマザー・ファーザーに対する特段の配慮を行うことは、法で定められた規定ではない。しかしこういった工夫を先進的に行い、結果として募集費用の削減ができることが重要である。
「ママさん看護師」に対する配慮にしても、それが行き過ぎれば、子どものいない看護師や子育ての終了した看護師に不利に働く可能性がないわけではない。一般企業でも、こういった配慮が組織内の人間関係に悪く作用するという事例も多く聞く。育児のために残業をしない職員に対する組織内の反応は一様ではない。
しかしこういった措置を行った結果、募集費用が大幅に縮小するとすれば、それは全職員にプラスに働く。数量的な利益への影響だけでなく、組織内の人間関係にも配慮した措置が求められる。
なお紙幅の関係で詳述できないが、上記の提言の④「新しい場を創出する」という動きが看護師の世界で起きていることも付言しておく。それは病棟看護師から訪問看護師への転換を行うことによって、労働時間の柔軟性を確保していくという動きである。
最後に、各種調査の進め方についても問題提起をする。それは、これまでの求人・求職に関する調査を行う際、プライバシーに関わるがゆえに、求職者・潜在求職者の就職希望、就業動機などについての、もう少し立ち入った調査が不十分であった点である。
たとえば一時代前には、求職者がシングルマザー(ファーザー)であるかどうかを知ろうとするのは憚られた。しかしダイバーシティを認める就業を進めようとすればするほど、個人の家庭事情などの立ち入ったプライバシーを知らざるを得ない。
全般的に見て、これまでの各種労働研究において、労働「供給」の条件に関する調査が不十分であることは否めない。しかし個人のプライバシーに関わる調査を進めないことには、実態が見えてこないことがある。データの匿名性に特段の注意を払いながら、こういった努力が進むことが、ダイバーシティを認める雇用のために、求められる時代が来たと思われる。

脚注

2015年12月25日 掲載

2016年1月5日火曜日

軽減税率


欠陥だらけの軽減税率、政局優先で禍根残す

選挙対策で公明党の言いなりに

 

「軽減税率制度の導入に当たり混乱が生じないよう、(中略)軽減税率制度の円滑な導入・運用に資するための必要な措置を講ずる」と付記されたことも、目立たないが重要なポイントだ。
日本商工会議所の荒井恒一理事は「食料品が本業でなくても、経理の仕組みを変える必要があることを知らない人が多い。準備が17年4月に間に合わず、相当な混乱が予想される。取引の局面や関係者も多く、複雑さという点では、マイナンバーへの対応よりも大変だ」と懸念する。軽減税率に対応できない事業者や、取引から排除される零細事業者が続出し、“軽減税率不況”がやってくるかもしれない。
外食が軽減税率の対象から外れたことで、消費者側にも当初混乱が生じそうだ。たとえば牛丼やハンバーガーには、テイクアウトでは軽減税率、イートイン(店内飲食)では標準税率が適用される。はたしてそう簡単に分けられるのかどうか。
第一生命経済研究所によると、軽減税率による平均的な家計の軽減額は年間1.3万円。この程度の軽減効果を得るため、これほど問題の多い政策を導入しなければならないのか、疑問が残る。

1兆円の財源が必要、どこにあるのか

先送りされた課題も大きい。最大の課題は1兆円に及ぶ財源の確保策である。谷垣禎一・自民党幹事長は、「かなりの額なので、詰めるのはこれからの議論。1年かけて精査をしていく」とするが、メドはまったく立っていない。
消費増税の使途として、低所得の高齢者・障害者への月5000円の福祉的給付金の支給など、さまざまな社会保障の充実策が予定されていた。医療や介護などにかかわる自己負担額に家計単位で上限を設ける「総合合算制度」(予算額4000億円)は、軽減税率導入によって見送られる見通しで、早くも影響が出始めている。
「所得の高い人への(所得税の)累進税率を引き上げてはどうか」。15日の公明党の税制調査会では、出席した国会議員からこんな意見も出た。現在、所得税の最高税率は45%。税率を引き上げても、高所得者の人数は少なく、得られる税収は限定的だ。

 
 






 
 



 






2016年1月4日月曜日

慰安婦問題と日韓合意


田中宇の国際ニュースは興味深いニュースを提供してくれます。

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★日韓和解なぜ今?
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 昨年12月28日、日本と韓国が従軍慰安婦問題で和解した。日韓はなぜこ
のタイミングで、慰安婦問題を最終的・不可逆的に解決したのか。日韓の国交
正常化50周年である昨年のうちに何としても解決したかったから、とか、
1年以上にわたる双方の外交努力がようやく実ったから、といった説明がされ
ている。だが私から見ると、慰安婦問題による対立は、日韓双方にとって既存
の国内権力構造の維持に好都合であり、政府間の解決への努力の多くは「努力
するふりだけ」で、よっぽど強い外部からの圧力がない限り、双方が解決に至
ることはなかった。

http://www.dailymail.co.uk/wires/reuters/article-3375202/Japan-S-Korea-diplomats-meet-ahead-ministerial-talks-comfort-women.html
Japan, S.Korea diplomats meet ahead of ministerial talks on 'comfort women'

 日韓双方の中枢で強い力を持つ「対米従属派」にとって、慰安婦問題を解決
せず放置しておくことは、日韓の結束を阻み、日韓が別々に対米従属を続ける
ことを可能にする便利な道具だった。日韓が慰安婦問題を解決すると、阻まれ
ていた日韓の直接の安保協調が強まり、米国は日本と韓国の駐留米軍を撤退し
やすくなり、日韓両方の対米従属を終わりに近づける。日韓の政府だけの意志
で慰安婦問題が解決されることはなく、慰安婦問題の解決は、米国の差し金で
ある可能性が高い。外から日韓に強い圧力をかけられるのは米国だけだ。慰安
婦問題がなぜ今解決したのか、という問いは、オバマ政権がなぜ今日韓に和解
しろと圧力をかけたのかという問いになる。

http://thediplomat.com/2015/12/japan-south-korea-reach-agreement-on-comfort-women/
Japan, South Korea Reach Agreement on 'Comfort Women'

 先に私なりの答えを書いておくと、それは「オバマは、任期最後の年である
今年、北朝鮮の核開発問題を解決したいのでないか。そのためにまず、米国の
力で最も簡単に解決できる日韓の和解を実現したのでないか」ということだ。
米大統領が、軍産複合体やイスラエルの政治圧力を気にせず国際戦略を進めら
れるのは、再選されて2期8年やれた場合の、もう先に選挙がない最後の2年
間だけだ。オバマは、最後の2年のうちの前半である昨年、中東に専念し、イ
ラン核問題を解決し、シリアにロシア軍を呼び込み、中東での露イランの影響
力を急増させ、イスラエルをへこました。残る今年の1年、北朝鮮問題の解決
や、中国を強化するかたちで譲歩するニクソン的なやり方を進める可能性があ
る。北朝鮮の核兵器廃棄を目標にする6カ国協議は2003年から07年まで
断続的に開かれたが、09年の北の2回目の核実験以降、頓挫している。だが
中国と韓国は昨年11月下旬、協議の再開に向けて動いていくことで合意した。

http://sputniknews.com/asia/20151122/1030538065/six-party-talks-on-north-korea.html
China, South Korea to Discuss Return to Six-Party Talks on North Korea

http://tanakanews.com/071218multipolar.htm
世界多極化:ニクソン戦略の完成

http://tanakanews.com/150420iran.php
◆イランとオバマとプーチンの勝利

http://tanakanews.com/151221syria.htm
シリアをロシアに任せる米国

 慰安婦問題の解決が米国の圧力で実現したとする分析は米国からも出ている。
「米国は、日韓を団結させて中国に対抗させる意味で、慰安婦問題の解決を
歓迎している」とブルームバーグ通信は書いている。しかし、これは全く間違
いだ。中国と韓国は昨秋、9月の韓国の朴槿恵大統領の訪中などの際に、中韓
で日本を引っぱり込んで日中韓サミットを開催することや、日韓関係を改善す
ること、中国と韓国の海洋紛争(黄海にある蘇岩礁=イオドの領有紛争。おそ
らく中国側が譲歩する)の解決、それから北核6カ国協議の再開努力などを両
国間で合意している。

http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-12-28/landmark-japan-south-korea-accord-to-fuel-military-cooperation
Landmark Japan-South Korea Deal Backs Obama's Asia Rebalance

http://www.straitstimes.com/asia/east-asia/china-has-wider-hopes-for-seoul-talks-say-observers
China has wider hopes for Seoul talks, say observers

http://www.manilatimes.net/why-china-would-compromise-in-the-yellow-sea/235692/
Why China would compromise in the Yellow Sea

http://thediplomat.com/2015/11/china-holds-bilateral-talks-with-south-korea-japan/
China Holds Bilateral Talks With South Korea, Japan

 これらから考えると、昨秋からの流れは、日韓が結束して中国と敵対する動
きでなく、中韓が結束して日本を取り込む動きだ。中韓は、日本を取り込んだ
後、6カ国協議を再開して北朝鮮問題を解決していこうと考えている。

http://thediplomat.com/2015/09/china-japan-south-korea-to-hold-long-delayed-trilateral-summit/
China, Japan, South Korea to Hold Long-Delayed Trilateral Summit

 米国の外交戦略立案の奥の院であるシンクタンク外交問題評議会(CFR)
は大晦日に、オバマ政権が最後の1年に入る今こそ米朝関係を改善して6カ国
協議を再開し、北朝鮮の問題を解決する好機だとする分析を載せている。それ
によると、米国は前回2012年に北核問題の解決をめざして北と交渉したが、
先に北に核開発施設を破棄(破壊)させ、その上で6カ国協議を開くというシ
ナリオだったため、北が警戒して実現しなかった。そのため、今後6カ国協議
では、核施設の廃棄と6カ国協議を同時に進めるべきだとCFRは提唱している。

http://blogs.cfr.org/asia/2015/12/31/time-for-a-new-approach-in-u-s-north-korea-relations/
Time for a New Approach in U.S.-North Korea Relations

http://csis.org/publication/pacnet-30-launch-perry-process-2
Launch the Perry Process 2

 これは、北が核施設を破壊するふりをするだけで、米朝関係の正常化など交
渉の果実を得られる可能性を持ったシナリオだ。この10年間、米国が北に提
示するアメ(米朝正常化)とむち(核廃棄)は、むちが先でアメが後という軍
産に有利な条件から、アメが先でむちが後という北に有利な条件へと、しだい
に動いている。米国が提案する条件を北が容認し、6カ国協議が進展する可能
性が高まっている。

http://tanakanews.com/070123korea.htm
北朝鮮問題の解決が近い -2007年1月

http://tanakanews.com/080129korea.htm
北朝鮮核交渉の停滞

 2012年に前回オバマが北核問題の解決に動いた時、それを阻止する動き
として出たのが、慰安婦問題と竹島紛争での日韓の対立扇動(12年8月の李
明博の竹島訪問など)と、12年秋の尖閣国有化など尖閣を使った日中対立の
扇動だった。

http://tanakanews.com/120811dokdo.php
李明博の竹島訪問と南北関係

 北核問題の解決は、03年に米国主導で6カ国協議の体制が組まれたときか
ら、日韓が対米従属をやめて日中韓が協調を強める「東アジア新秩序」の創設
と抱き合わせになっている。日韓、日中の関係を好転させてからでないと、
6カ国協議が進まない。慰安婦問題を口実にした日韓対立は、東アジアの新秩
序への移行を阻止する一要素となっている。(6カ国協議にはもう一つ隠れた
目的として「北を中国の属国としてしばりつけること」がある。これに金正恩
が抵抗していることも、6カ国協議が頓挫している原因だ)。

http://tanakanews.com/g1031asia.htm
アジアのことをアジアに任せる

http://tanakanews.com/120113korea.htm
北朝鮮の中国属国化で転換する東アジア安保

 北核の6カ国協議が提示してきたシナリオは、日韓、日中、米中、中韓の安
定的な関係を前提に、北に核兵器を廃棄させ、南北、米朝が和解し、東アジア
から国家間対立の構造をすべて除去し、日韓から米軍が撤退し、代わりに日韓
は中露朝と新たな安保体制を組み、日韓朝中米露の6カ国で集団安保体制を作
ることを最終目標としてきた。前回6カ国協議が再開をめざしていた12年に
は、日韓が「北への共同防衛」を口実に、諜報分野を皮切りに安保協定を締結
する交渉が進んでいたか、これは日韓が軍事的に対米自立する道の始まりを意
味し、6カ国協議のシナリオの一部だった。日韓安保協定は、米国の圧力で進
められ、締結直前までいったが、慰安婦問題と竹島問題の扇動によって12年
に日韓の関係が劇的に悪化した後、棚上げされたままになっている。

http://tanakanews.com/080624eastasia.htm
日米安保から北東アジア安保へ

http://tanakanews.com/080617yalta2.htm
ヤルタ体制の復活

 興味深いのは今回、日韓が慰安婦問題の和解と同時並行して、棚上げされて
いた諜報分野の安保協定について「北の脅威の増加」を口実に、15年10月
から話し合いを再開していることだ。慰安婦問題の扇動で12年に棚上げされ
た日韓安保協定締結が、慰安婦問題の解決とともに復活する流れになっている。
慰安婦問題の解決は、もっと奥深い日韓の対米従属からの脱皮や、東アジア
新秩序の構築への作業の再開であると感じられる。

http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2015/12/205_193959.html
'Korea, US, Japan discussing role of Self-Defense Forces'

http://tanakanews.com/121128japan.php
日中韓協調策に乗れない日本

http://tanakanews.com/121220japan.php
一線を越えて危うくなる日本

http://tanakanews.com/120322easia.php
転換前夜の東アジア

 対米従属派に洗脳されている日本人は「米国が、日韓をくっつけて対米従属
から引き剥がしたいはずがない」と考えるかもしれないが、日韓安保協定は間
違いなく米国の差し金だ。慰安婦問題の解決を受け、1月中にも、米国と日韓
で「北朝鮮の脅威」を口実に、安保協調関係の強化が話し合われる。北朝鮮は
近く核実験を再開する見通しと報じられている。日韓の安保協定は「米国の差
し金」でなく「北の核の脅威」に対応するために日韓が米国と関係なく独自に
進めるものという歪曲報道が出回りそうだ。

http://latino.foxnews.com/latino/politics/2016/01/03/north-korea-could-be-preparing-nuclear-test-seoul-says/
North Korea could be preparing nuclear test, Seoul says

 6カ国協議は、これまで何度か進展の機会があったが、いずれも北の消極性
が最大の原因で、頓挫している。韓国が対米従属なので、北が米国と和解して
米朝が対等な友好国になると、北は韓国より上位に立てる。米国は、この展開
を嫌い、6カ国協議を中国に主導させ、北が米国と和解すると同時に中国の傘
下に入るように仕向け、中国が南北を仲裁する構図の中に北を落とし込もうと
してきた。北がこれを拒否して核実験やミサイル発射を繰り替えし、6カ国協
議が頓挫していた。

http://tanakanews.com/130312korea.php
世界の転換を止める北朝鮮

http://tanakanews.com/100903nkorea.htm
中国の傘下で生き残る北朝鮮

http://tanakanews.com/140509korea.htm
御しがたい北朝鮮

 もし今年、米国が6カ国協議の前哨戦として北との交渉を再開し、米国が北
に譲歩するかたちで6カ国協議が開かれると、その落としどころは以前と同じ
「北を中国の属国にする」ことだ。北の金正恩がそれを了承するのか疑問だ。
しかし、もし6カ国協議が進展すると、それはほぼ確実に、日韓からの米軍撤
退や、日韓の対米従属色の希薄化を引き起こす。慰安婦問題の解決と並行して、
米軍撤退に向かう道の始まりである日韓の安保協定の締結が、すでに現実的
な話として交渉されている。

http://tanakanews.com/130118japan.htm
中国と対立するなら露朝韓と組め

http://tanakanews.com/120829japan.htm
東アジア新秩序の悪役にされる日本

 この話が進むと、沖縄の米海兵隊のグアム撤退の構想が再燃する可能性が増
す。海兵隊の普天間基地の代替になる辺野古の基地の建設が、沖縄県民の強い
反対を受けている。米政府は以前から何度か「日本政府が辺野古に基地を作れ
ないなら、海兵隊をグアムに撤退するよ」と言っている。世界で唯一の、米軍
海兵隊の米国外の恒久駐留基地が日本にあることは、日本の対米従属(日米同
盟)の象徴だ。海兵隊の撤退は、日本の対米従属の減退を意味するので、日本
の隠然独裁的な官僚機構は、海兵隊に出ていかれる前に、是が非でも、法規を
ねじ曲げても、急いで辺野古の代替基地を作らねばならないと考えている。

http://tanakanews.com/110514okinawa.htm
再浮上した沖縄米軍グアム移転

http://tanakanews.com/110617okinawa.htm
日本が忘れた普天間問題に取り組む米議会

 6カ国協議の進展は、海兵隊のグアム撤退を阻止(できるだけ長く先延ばし)
したい日本の官僚機構にとって、新たな脅威の出現になる。6カ国協議再開
の先鞭となる、慰安婦問題解決や、日韓安保協定の交渉再開が驚きなのは、こ
の点においてだ。オバマ政権が日韓、特に日本政府に「核実験再開が近い北の
脅威の増大」などを口実に、強い圧力をかけた結果、慰安婦問題が解決された
のだろう。

http://tanakanews.com/120222japan.htm
日本の権力構造と在日米軍

 慰安婦問題で日韓の関係が悪化する直前の2011-12年にも、北核6カ
国協議の再開、日韓安保協定の交渉、米海兵隊のグアム移転など「米国が東ア
ジアから出ていく方向」の流れが起きていた。だが12-13年にかけて、慰
安婦と竹島の問題での日韓関係の悪化、日韓安保協定の棚上げ、尖閣諸島国有
化を皮切りとした日中敵対の激化、北朝鮮の消極性による6カ国協議の頓挫、
北の中国の属国化拒否としての13年末の張成沢の処刑、米軍グアム撤退の雲
散霧消、辺野古基地建設をめぐる沖縄への異様な圧力などが起こり、米国の東
アジア覇権が存続するかたちで今に至っている。

http://tanakanews.com/131218korea.htm
北朝鮮・張成沢の処刑をめぐる考察

 今回、おそらく米国からの圧力による慰安婦問題の解決、日韓安保協定の再
交渉が始まったことは、再び11-12年の「米国が出ていく流れ」の再開に
なるかもしれない。東シナ海紛争、南シナ海紛争への日本の介入、潜水艦受注
に始まる日豪同盟の可能性(対米従属から日豪亜同盟への転換)などを含め、
今年の展開が注目される。

http://tanakanews.com/151129submarine.php
日豪は太平洋の第3極になるか



この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/160104japan.htm




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◆国家と戦争、軍産イスラエル
http://tanakanews.com/151228war.php
【2015年12月28日】イスラエルが、いくら米国を牛耳って動かしても、
ロシアとイランがISISを退治して中東への支配力を強めることを、止める
ことができない。イスラエルは、覇権国である米国を支配しても、自国の安全
を守れなくなっている。米国中枢は、しばらく前から、オバマと軍産イスラエ
ルの暗闘になっているが、オバマは今年、露イランを動かし、軍産とイスラエ
ルを無力化することに成功した。

◆ドル延命のため世界経済を潰す米国
http://tanakanews.com/151219economy.php
【2015年12月19日】覇権国は本来、世界最大の経済力を持ち、その余
力を世界のために使って、世界が経済成長できる態勢を維持することが役割だ。
その役割を果たすために、覇権国の通貨や国債は、世界的に最高位の信用を約
束されてきた。だが今回、米国は、ドルと米国債の強さを守るため、世界が不
況に向かい、新興諸国や途上諸国が経済減速で苦しんでいる今の時期に、苦し
みを増すことにつながる利上げやドル高誘導策をやっている。米国は、ドルを
延命させるために世界経済を潰してしまう策をやっている。

◆米国の利上げで債券崩壊が始まる?
http://tanakanews.com/151215bond.php
【2015年12月15日】うまくいけば米連銀は今回、債券破綻の連鎖を起
こさず利上げできる。しかし、QEなど過剰な緩和策によるバブル膨張は、も
う限界に近い。今回うまく乗り切れても、安定は長続きしない。いずれバブル
崩壊、信用収縮の時代になる。リーマン危機の時は、米欧日の金融当局に余裕
があったが、その後の7年間の対策で余裕を使い切り、次の危機を乗り切れる
「弾」が尽きている。今後いったんバブルが崩壊すると、世界的にひどい状態
が数年以上続くと予測されている。


主権者教育

元NHKのディレクターからのものです。
拡散します。活用してください。

今年、8月に予定されている参議院選から
投票年齢が18歳以上に下げられます。
私がかかわる「映像ドキュメント.com」は、
「デモクラTV」との共同企画で、月一回のペースで
「18歳のためのレッスン」を始めました。
講師と若者の“白熱ゼミ”です。
討論などでのご利用、お知り合いへの拡散を歓迎します。


2015年9月〈18歳のためのレッスン(1〉「安保法制と憲法 」
小森陽一とSEALDsメンバー
http://www.eizoudocument.com/0135komori&sealds.html
YouTubeはhttp://youtu.be/zLvPbMPY2Mc

2015年10月〈18歳のためのレッスン(2〉
「立憲主義と安保法制」 樋口陽一とSEALDsメンバー
http://www.eizoudocument.com/0139higuch&sealds.html
YouTube https://youtu.be/H2hS4xecg38
デモクラTV https://dmcr.tv/mypage/dmcr_spc.php?prog=eizoudoc

2015年11月〈18歳のためのレッスン(3〉
「沖縄米軍基地と日米安保条約」  高橋哲哉さんと学生たち
http://www.eizoudocument.com/0517takahashi&student.html
YouTube https://youtu.be/oka6K28TJ94 

2015年12月〈18歳のためのレッスン(4〉
「ほんとうの戦争の話をしようか」 西谷修さんと学生たち
http://www.eizoudocument.com/0140nishitani&student..html
YouTube https://youtu.be/r982vX0i3Fg ←アドレス変わりました
デモクラTV https://dmcr.tv/mypage/dmcr_spc.php?prog=eizoudoc

2016年1月〈18歳のためのレッスン(5〉
「安全保障法は違憲だ!」 小林節さんと学生たち
http://www.eizoudocument.com/0142kokbayashi&student.html
YouTube https://youtu.be/ufmh7e6AdiY
デモクラTV https://dmcr.tv/mypage/dmcr_spc.php?prog=eizoudoc

2016年2月 講師・浜矩子さんの予定

桜井均

2016年1月3日日曜日

奨学金という名の消費者金融

 1月3日(日)付けの中日新聞の記事です。学ぶ権利すら保障されていない日本は先進国といえるのでしょうか?生涯借金に苦しむ前途ある若者の
存在です。給付型奨学金こそ必要です。

奨学金の返還訴訟が激増 年5000件超に、支援機構が回収強化

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 大学や大学院、専門学校生らの約四割が利用している日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金貸与事業で、返還が滞った利用者や親などに残額の一括返還を求める訴訟が激増していることが分かった。機構が発足した二〇〇四年度の五十八件に対し、一二年度は百倍を超える六千百九十三件に上った。非正規労働の増加や就職難で経済的に苦しむ若者が増える一方で、機構が債権回収を強化した実態を示している。
 機構によると、訴訟は月賦による奨学金の支払いが九カ月以上滞った利用者に一括返還を求めたうえで、督促に応じなかった利用者を相手に起こしている。提訴後に支払いの再開に同意して和解するケースが多いが、返還できずに自己破産した場合は親などの連帯保証人、親戚などの保証人に請求が回るという。
 提訴の対象は当初、滞納が一年以上に及んだ利用者だったが、「奨学金の返還促進に関する有識者会議」が〇八年六月、対象を延滞九カ月に早期化することを含む回収強化策を提言。これにより〇九年度は四千二百三十三件と、前年度の約三倍に増えた。
 失業や病気、災害などで適用される返還猶予期間が五年から十年に延長された一四年度は五千三十九件で、ピークの一二年度から千百五十四件減ったが、機構発足時との比較では依然高水準が続いている。連帯保証人や保証人に一括返還を求めた訴訟は、過去五年で四千六十四件あった。
 機構は三カ月以上の滞納者の個人情報を全国銀行個人信用情報センター(東京)に登録。「ブラックリスト入り」ともいわれ、登録を開始した一〇年度の四千四百六十九件が一四年度には約四倍の一万七千二百七十九件に増えた。過去五年間の総数は五万一千五百七十四件。延滞を解消しても五年間は登録が消えず、住宅や自動車のローン、クレジットカードなどの審査が通りづらくなる恐れがある。
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 返還訴訟の増加などについて、機構の遠藤勝裕理事長は「奨学金の貸与に税金が入っている以上、回収しないわけにはいかない。返還猶予などの救済策も用意している」と説明。一方、奨学金問題対策全国会議(東京)の事務局長を務める岩重佳治弁護士は「将来の返還能力を審査せず貸しているのに、返すときになって強い措置をとるのはおかしい」と指摘している。
 機構の奨学金をめぐっては文部科学省が現在、利用者の卒業後の年収をマイナンバー制度で把握して返還額を柔軟に変える「所得連動返還型」の導入を検討している。これに対して返還困難者の支援団体は、主要国の中で日本にだけ制度がない完全支給の「給付型」の早期導入を求めている。
 

2016年1月2日土曜日

判決によって評価が変わる

日本の司法は以前からいわれていたように、基本は体制を支える側にたっています。

[1]  原子力資料情報室声明 
        司法としての原発回帰の不当決定-高浜異議審決定

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2015年12月24日 

原子力資料情報室


 24日、福井地裁(林潤裁判長)は15年4月の高浜原発の運転差し止め仮処分命令を取
り消す決定を行った。福島原発事故に対する司法としての反省がなく、原発回帰を追認
する不当判決である。

 決定は、原子力規制委員会が専門家の審議を経て策定した規制基準は合理的であると
し、審査の過程に重大な過誤欠落がなければ、それに基づく判断も合理的であるとする、
福島事故前の考え・立場に逆戻りした内容となっていて、とうてい容認することはでき
ない。

 前決定が指摘した実際の地震がこの10年で5回も基準地震動を上回った理由を分析する
ことなく、また、震源を特定せずに定める地震動については参考とする16地震に対して、
最大規模であった岩手・宮城内陸地震について地質構造の違いを主張して評価対象から
外したことを追認している。司法は、この地震も評価したうえで耐震安全性を主張する
ように求めるべきだった。

 免震重要棟の建設は、工事認可より5年間猶予とさらに緩和したことで原子力規制委員
会の姿勢が問われているが、今回の決定では新規制基準が「緊急時対策所の基準地震動に
対する耐震安全性を確保するための手段については『免震機能等により』と規定されてお
り、~必ずしも免震機能を有していることを常に要求するものではない」と解釈している。
原子力規制委員会よりもさらに緩い判断を司法が示したことになる。これでは新規制基準
の骨抜きにもつながりとうてい許されない判断と言える。

 最後に意図的な攻撃への対策についても、きわめて狭い敷地に立地されている高浜原発
を裁判長は実際に見たとは考えられない判断だ。大型航空機が意図的に原子炉建屋に衝突
すれば原子炉は破壊され重大事故は避けられない。あるいは、敷地内で爆発炎上すれば、
規制委員会が「確認している」とする「アクセスルート」が使用不能になることは、現場
を見れば一目瞭然である。

2015年12月31日木曜日

中国だけでない!

環境問題の元凶はやはりクルマなのでしょうか?日本もこうなればパニックですね。というよりもクルマに依存している西三河なんて、考えただけでもぞっとします。

ローマとミラノ、スモッグで車の使用制限
 イタリアでも大気汚染対策=制限速度や暖房温度引き下げ

 ミラノでは30日までの3日間、午前10時~午後4時に自動車、オートバイ、ス
 クーターの使用が禁じられる。同市は順守状況を監視するため、200人の警
 官を配備。
 違反者には最高663ユーロの罰金が科される。市民には代わりに、1日1.5ユー
 ロで公共交通機関が乗り放題となる「反スモッグ」チケットを用意した。

 一方、ローマは28日、ナンバープレートが奇数の車両の使用を9時間にわた
 り禁止。29日には偶数ナンバーが対象となる。同市は先に2日間の乗り入れ
 禁止を実施したばかり。
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1451388840/
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015123100043


◆大気汚染で再び休校 テヘラン、広場に救護所も

 イラン環境庁によると、テヘランが環境面で許容できる車の台数は85万台だ
 が、現在は約300万台が走り、交通渋滞が大気汚染をさらに悪化させている。
 警察当局は30日、車のナンバーが偶数か奇数かで1日ごとに運転を禁じる措
 置を導入した。
http://news.google.co.jp/
http://www.sankei.com/photo/daily/news/151230/dly1512300019-n1.html