2007年5月22日火曜日

ヤン坊マー坊天気予報

ヤン坊マー坊天気予報

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
ヤン坊マー坊天気予報(ヤンぼうマーぼうてんきよほう)は、民放テレビ局の、主に夕方のローカル時間帯の枠で放送されている(夜に放送されている地域もある)ヤンマー(旧・ヤンマーディーゼル)の1社提供による気象情報を伝える番組。
目次[非表示]
1 概要
2 放送局と放送時間(2007年05月現在)
2.1 脚注
2.2 打ち切りとなった地域
3 その他のヤンマー提供の天気・ニュース
4 同じヤンマーが冠スポンサーだった番組
5 外部リンク
//

[編集] 概要
1959年(昭和34年)の気象記念日明治17年制定)にあたる6月1日よりスタート、以来長期にわたり放送され、『「天気予報」番組を通じて、日本全国の方々のお役に立ちたい』というヤンマーの想いを届けてきた。タイトルコールを挟んだ後、お馴染みのテーマソング「ヤン坊・マー坊の唄」に合わせてヤンマーのキャラクター「ヤン坊」と「マー坊」のオープニングアニメーションが放送されており、これは番組自体の長寿記録とともに、同じ表現形態を効果的に使った例としても希有な存在となっている。1990年代後半以降、アニメーションにはヤン坊・マー坊のセリフが加えられた。現行のオープニングはホームページでも見ることができる。
オープニングの歌と本編内のBGMは、「ヤン坊・マー坊の唄」(作詞:能勢英男、作曲:米山正夫)である。「ヤン坊・マー坊の唄」は何度かマイナーチェンジされているが、1999年の一時期、放送開始40周年記念として関西ジャニーズJr.(現関ジャニ∞錦戸亮安田章大)のバージョンが、2002年の一時期、ZONEのバージョンがそれぞれ流れており、その際いずれもオープニングも差し替えていた。またこのオープニングでは「ヤン坊・マー坊の唄」の歌詞の一部が省略されて歌われている。本編内のBGMはアナウンスに支障の出ないよう、この曲のインストゥルメンタルが使用されているが、オープニングと違いフルコーラスが流れている。【なお、歌詞は著作権保護のためここでは掲載しない】
放送している局にはニュースネットワークには触れず、古くからあるテレビ局(主にその地域で最初に開局されたテレビ局)が放送している例が多い。
ただし、岩手県ではIBC・TVIの、静岡県ではSBS・SDTの、山陰地方ではBSS・NKTの、岡山香川両県ではRSK・RNCの、それぞれ2局ずつで交互に放映されている(RSK・RNCについては2000年3月まで、BSS・NKTについては1972年9月の山陰地方の相互乗り入れまで、それぞれ交互でなく毎日流れていた)。なお岡山・香川および島根・鳥取については民放の放送エリアの相互乗り入れ前の名残といえる。また首都圏では元々1996年10月まで日本テレビNNNニュースプラス1」で放映されていたが、放送内容との整合性が問題となり、翌年4月からテレビ朝日スーパーJチャンネル」で継続して放送されていた例があった(もともとヤンマー(当時の社名はヤンマーディーゼル)は以前からテレビ朝日の夕方ニュースの首都圏天気のスポンサーだった)。
ちなみにオープニングの後の進行は、それぞれの局が独自に演出して天気予報を伝えている。但し土曜日・日曜日で放送されている地域の場合は、独自に演出して伝えている局と、テロップのみ(当然バックにはヤン坊とマー坊のアニメーション)で伝えている局に分かれる。
番組進行について、当初はアニメーションにのせて文字のみで伝える方法で良かったが、現在では気象衛星画像や天気図、細分化された予報画面や気温画面など、映像的に見せる形に移行してしまったことから、アニメーションを使用する局はほぼなくなり、使用する場合でも沖縄県のRBCのように土休日のみという局が多い。しかし長崎県のNBCでは、詳細な予報をローカルニュース内で流した後、単独番組として放送するためか、平日でもアニメーションを使用している。また、日本テレビのようにアニメーションを流せない代わりとして、予報画面のどこかに「ヤン坊・マー坊」のイラストを加えるという構成や、広島テレビのようにスタジオに「ヤン坊・マー坊」の人形を置くという演出をとる局もある。
日曜日は放送しない局が元々多かった。スポンサー契約上「平日」もしくは「平日と土曜日」に限定している局が多いためである。
CMはとりわけ稲作用の農業機械(田植機・コンバイン・トラクターなど)が多い。この意味で農村部(または農業の盛んな地域)では身近な機械の宣伝の場であり、(農業が身近ではない)都市部では農業を知る機会の一つとなっている。また農繁期年末年始初売対策)に同社製品のディーラー(主に農業機械)が独自でセールのCMを行うことも多い。これ以外にも、ヤンマーの建設機械やマリンボートのコマーシャルを放送することもある。一部地域では番組の中でこのCMとは別に、ヤンマーのディーラーの紹介静止画や動画が出る(アナウンスのいい回しは、「ヤンマー製品のお求めは、お近くのヤンマー販売会社各店へどうぞ。」など。)。
ヤン坊・マー坊のデザインは、基本形は維持されつつも時代の変化による変遷が見られる。ごく初期にはスマートに描かれていたが、1960年代後半以降今日に至るまで2頭身で描かれている。表情についても、例えば1980年代以降は白目が入ったりするなどの変化がある。また長年半ズボンを着用していた(マー坊はオーバーオールの長ズボン着用のことも多い)が、2000年代には半ズボンの着用が一般的でなくなったためか両者とも普通の長ズボンを着用することが多い。なお、髪型の違いが両者を見分けるポイントだが、多くの場合、衣服などに大きく「Y」「M」と書かれていて判り易くなっている。