2016年3月22日火曜日

衆参ダブルの布石か

なんとなくシナリオが見えてきた。

スティグリッツ氏の消費増税反対発言 再見送りの「援軍」にも
http://www.sankei.com/economy/news/160316/ecn1603160072-n1.html
ということで、安倍政権は衆参ダブル選挙も念頭に消費増税先送りをしそうですが、
スティグリッツ教授の提言を都合よくつまみ食いするだけではダメでしょうね。

スティグリッツ氏発言要旨では、
http://www.sankei.com/economy/news/160316/ecn1603160074-n1.html
<消費税は総需要を増加させるものではないので、引き上げるのは今のタイミングは適切ではない。
炭素税や相続税、累進制の高い所得税などで増税し、一方で教育、経済を下支えする投資支出を拡大していくことで、経済を刺激する効果があると考える>
スティグリッツ教授のアドバイスを受け入れるならば、富裕層や大企業から税金をとって、教育予算や公共投資を増やさないといけない。

さらに、民主党主催の講演会で、スティグリッツ教授は、
<TPPについては、今回合意した協定内容は、米国内の一部の大手企業の利益のためのものとなっており、地球温暖化や社会正義などへの観点がなく、「21世紀の近代社会にふさわしい協定になっていない」などと批判した>とのこと。
http://blogos.com/article/167294/
消費増税先送り論ばかりメディアも注目していますが、
貧困・格差を是正するため、「小さな政府」から「大きな政府」へ、再分配の政策こそ日本再生の道だといえましょう。

ところで、
東京新聞の記事
「スティグリッツ教授とは 格差拡大は反対、マイナス金利に警鐘」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201603/CK2016031702000131.html
では、松尾匡さんのコメントが載っていますね。
<立命館大の松尾匡(ただす)教授は「ブッシュ政権時代から(小さな政府を目指す)新自由主義政策に反対してきた米国左派系」と評する。>
他方、スティグリッツ教授は、
<過度な金融緩和にも否定的で、会合に提出した資料には日銀や欧州中央銀行(ECB)が導入したマイナス金利政策について「景気を大きくは刺激せず、悪い副作用をもたらす」と記載し、警鐘を鳴らした。>
とのこと。

インフレ目標政策で景気回復をということでは、スティグリッツ教授も松尾さんもリフレ派で「同志」なのでしょうが、
これ以上の金融緩和やマイナス金利については松尾さんと違ってスティグリッツ教授は危惧を表明しています。
そうなると、スティグリッツ教授が強調するように、消費増税はやめて教育や公共投資(とくに社会保障)に財政支出することで大衆需要を増やして景気回復する道をより強く進める以外になさそうですがどうでしょうか?
ということで週末の講演会では、アベノミクス評価、スティグリッツ発言なども踏まえてお話と質疑で盛り上がることでしょうから、皆さんもぜひお越しください。

あ、くれぐれも松尾さんを詰問する会ではないですので(笑)。
どっかのゴロツキがしでかしたみたいなことはしませんので。
http://togetter.com/li/937350
そうそう、この座間宮さん、昨日は大分で講師なのに参加者を罵倒しまくってたそうで。
http://togetter.com/li/952632#c2581484
だから言っていたじゃないの。こんなのと関わったらろくなことがないと。

以下転送転載拡散歓迎
======================
■□■市民社会フォーラム第174回学習会■□■
     十三藝術市民大学  社会学部
    この経済政策が民主主義を救う
      安倍政権に勝てる対案

日 時 3月26日(土)18:00~21:00
会 場 シアターセブン BOXⅠ(大阪・十三)
http://www.theater-seven.com/access.html
講 師 松尾 匡さん(立命館大学経済学部教授)
参加費 1000円
 お申込みなしでどなたでもご参加できますが、人数把握のためご連絡くださればありがたいです。
メール:civilesocietyforum@gmail.comまで。

『この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案』(大月書店)と『自由のジレンマを解く グローバル時代に守るべき価値とは何か』(PHP新書)を著された松尾匡さんに、夏の参議院選挙も念頭に、「アベノミクス」の対案となる経済財政政策について講演いただきます。

■松尾匡(まつお・ただす)さん
1964年、石川県生まれ。1987年神戸大学大学院経済学研究科入学、数理マルクス経済学の泰斗、置塩信雄に師事する。
1992年、神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。1992年から久留米大学に奉職。2008年から立命館大学経済学部教授。
主流派経済学を理解したうえで、数理モデル分析やゲーム理論を駆使できる、日本では数少ないマルクス経済学者の一人。
近年はリフレ派ニューケインジアンとして、日本経済の批評を行っている。
シドノスジャーナルに連載中『リスク・責任・決定、そして自由!』
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82137-5
著書に『「はだかの王様」の経済学--現代人のためのマルクス再入門』(2008年 東洋経済新報社)、
『商人道ノスヽメ』(2009 藤原書店)、
『不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門』(2010年 筑摩書房)、
『マルクス経済学 (図解雑学シリーズ)』(2010年 ナツメ社)、
『新しい左翼入門--相克の運動史は超えられるか』(2012年 講談社現代新書)、
『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』(PHP新書)など多数。


MLホームページ: http://www.freeml.com/civilsociety-forum

----------------------------------------------------------------------
freemlを運営するGMOメディア株式会社では、
2017年新卒採用の募集をしております。
募集の職種は下記3職種
エンジニア職/Webデザイナー職/営業企画職
興味をお持ちの方はマイナビよりエントリーお願いします
http://ad.freeml.com/cgi-bin/sa.cgi?id=nCEwJ
------------------------------------------------------[freeml byGMO]--