2017年4月1日土曜日

本当?社会に満足」過去最高66%

社会に満足」過去最高66%=防衛・外交、悪化の見方増す―内閣府調査
時事通信 4/1(土) 17:03配信
 
 
  •  内閣府は1日、「社会意識に関する世論調査」を公表した。

     「現在の社会に全体として満足しているか」との質問に「満足している」と答えた人が前回調査比3.9ポイント増の65.9%に上り、2009年の設問開始以来最高を2年連続で更新した。「満足していない」は同3.9ポイント減の33.3%で過去最低だった。

     国の政策に民意が「反映されている」と思う人は、同4.7ポイント増の34.6%で過去最高水準に迫った。「良い方向に向かっている分野」(複数回答)としては、「医療・福祉」(31.4%)、「治安」(22.0%)が共に同2.2ポイント増と伸びが目立った。

     「悪い方向に向かっている分野」では、「防衛」を挙げた人が設問開始以来最高の28.2%(同4.0ポイント増)に上った。内閣府の担当者は「北朝鮮の核実験・弾道ミサイル発射など、安全保障環境の厳しさが表れている」と分析した。「外交」も26.7%(同8.1ポイント増)と急伸した。

     満足している点を複数回答で尋ねたところ、「良質な生活環境が整っている」43.2%、「心と身体の健康が保たれる」27.0%、「向上心・向学心を伸ばしやすい」17.8%の順で、いずれも前回調査比でほぼ横ばいだった。

     満足していない点としては「経済的なゆとりと見通しが持てない」が43.0%(同1.4ポイント減)とトップ。「若者が社会での自立を目指しにくい」35.5%(同1.6ポイント減)、「家庭が子育てしにくい」28.7%(同0.2ポイント増)と続いた。 

    ベネズエラをどう評価するか

    ベネズエラ最高裁が議会の立法権剥奪=事実上の大統領独裁状態に=ラテンアメリカ諸国が続々と非難声明

    ニッケイ新聞 4/1(土) 6:25配信

     
     ベネズエラの最高裁が3月29日、同国議会から立法権を奪い、最高裁が立法府を代行する決定を下したと、3月30、31日付ブラジル国内紙・サイトが報じた。
     同国議会は2015年末の選挙で、マドゥーロ大統領に反対する野党議員が多数派を占めるにいたった。大統領寄りの最高裁はこれまでも50回以上にわたって議会の決議を無効にしてきたが、遂に三権分立が崩れ、事実上、マドゥーロ大統領が全てを握る独裁体制となった。
     ベネズエラ最高裁は、議会が2016年1月に選挙法違反の疑いがある野党議員3人の就任を宣言した時から、議会は法を無視しているとし、様々な形で議会の決定を無効化してきた。3月28日には議員の不逮捕特権を取り上げて、政府が野党議員を即刻逮捕する許可も出しており、30日には立法権も奪った。
     最高裁は3月30日の決定について、「議会が法を無視して立法府としての機能を欠く間、この状態は続く」としており、実質無期限の決定だ。
     野党側の民主統一会議(MUD)や米州機構事務局長のルイス・アルマグロ氏は、この決定をマドゥーロ・チャビズモ政権による独裁、クーデターだと非難している。
     フリオ・ボルヘス議長は、ジャーナリストたちの前で、「こんなものはゴミだ」と言い放って最高裁の判決文のコピーを破りすて、「マドゥーロはクーデターを行った。最高裁の決定には従わない。マドゥーロが好きなように法律を作り、国家財政を好きなように操り、気に入らない勢力を好きなように迫害できる権限を与えたものだ」と語った。
     同議長はさらに「軍が民主主義を守る盾となって欲しい」と強調した。
     この決定に対して、ブラジル政府は「明確な憲法違反だ」とし、ベネズエラ最高裁が恣意的に同国議会の立法権を剥奪したことへの懸念を示した。
     ブラジル政府は「三権分立の尊重は民主主義にとって不可欠の要素だ。ベネズエラ司法の決定はこの原則に反しており、同国政治の過激化を促進する。今日のベネズエラを危機から救い出すことはベネズエラ政府の責任であるとここに強調する」との声明を発表。合わせて、他の南米諸国と協調して同国の状況を注視していくと強調した。
     ペルーのクチンスキー大統領は「ベネズエラでの民主主義への破壊行為を非難する。ラテンアメリカは民主的な場所だ」として、同国から大使召還を決めた。
     アルゼンチン、コロンビア、メキシコ、チリなどからも首相、外相クラスが次々とベネズエラの状況に懸念を表す声明が出ている。