2007年8月15日水曜日

ロボット再登場

案内ロボ トヨタが開発 ミッドランドスクエアには年明け登場
2007年8月14日 朝刊
トヨタが開発した人型ロボットのベースになったパートナーロボット「DJロボ」
 トヨタ自動車は、オフィスや展示施設の受付で接客、案内業務をこなす人型ロボットを開発した。今月末から愛知県豊田市の本社敷地内にある展示施設「トヨタ会館」を皮切りに、トヨタの主要施設に順次設置する。
 案内ロボは、トヨタが愛・地球博(愛知万博)に出展したパートナーロボット「DJロボ」をベースに開発。身長は一メートル強で、小回りのきく二輪走行タイプ。車輪を目立たないよう小型化し、より人間に近い体形を目指した。「こちらへどうぞ」「きょうは暑いですね」と話すなど簡単な会話機能も持たせた。
 ロボットを設置するトヨタ会館は自動車の仕組みや技術などを紹介する施設で、一般の来場者を含め年間四十万人以上が訪れる。案内カウンターで女性職員らとともに、来場者への応対や館内情報などを提供する。希望する展示ブースまで走行しながら案内することもあるという。
 年明けにも名古屋駅前の超高層ビル「ミッドランドスクエア」二十四階にあるトヨタ名古屋オフィスの受付に設置。「世界のトヨタ」の顔として、国内外から商談に訪れるビジネス客の応対をすることになりそうだ。
 受付や案内をこなすロボットは、ホンダの「ASIMO(アシモ)」や三菱重工業の「wakamaru(ワカマル)」などがある。トヨタは後発ながら独自の制御技術により、接客時の素早い反応やスムーズな動きを可能にしている。当面は自社内での利用にとどめ、販売は計画していないという。