2007年9月7日金曜日

労働者派遣法

○ 労働者派遣法の経過(当初、御用評論家は「職業選択の範囲  が拡大して労働者にとって大変よいことだ」と言っていた)(1)以前の労働者派遣法  26業務のみに限定して認められていた。  情報処理システム開発、機械設計、通訳・翻訳、受付・案内など(2)99年 改悪労働者派遣法  5業務以外は「原則自由」となる(小泉の構造改革)  5業務とは、港湾運送、建設、警備、製造、医療  この時点からサービス業にも派遣が増えた。(3)04年 さらなる「改悪」  製造と医療が自由化され、適用除外は3業務のみ。  それでも、現実には港湾、建設への違法な派遣が  横行して、摘発されて新聞にも載っている。  この時点から製造現場に派遣が飛躍的に増大した。  キャノン、松下、シャープなど日本の大企業のほとんど  が採用した。○ 労働者の商品化 派遣労働者の労働条件は 派遣会社と派遣先会社との、 派遣契約=商取引契約 で決まる。 つまり雇用や労働条件が競争入札にかけられ、買いた たかれる。 21世紀の「奴隷制度」である。 ○ 派遣のさらなる悪質化が「偽装請負」である 03年の製造業での派遣の自由化で、労働者個人を「事業主」にして 社会保険などの事業者の負担をまぬがれる。労災も社会保険もすべて 個人の責任というわけである。 経団連会長の会社キャノン、松下など有名大企業はほとんど違法行為 をして、利益を上げてきた。○ 経済 とは  経国済民(経世済民)。 国を治め人民を救うこと(広辞苑)。  いい言葉ですね。