2007年7月28日土曜日

フランス労働者とトヨタシステム

日本式管理に仏労組「ノン」 自動車産業で自殺者続出【パリ23日共同】フランスの自動車大手プジョー・シトロエングループ(PSA)などで自殺者が相次ぎ、労働組合などは仕事中のストレスが原因との見方を強めている。日本式の生産管理体制をやり玉に挙げる声も出る中、政府はストレス対策の必要性に目を向け始めた。 フランス各紙の報道によると、東部ミュルーズにあるPSAの生産拠点で十六日、倉庫で首をつって死亡した男性織員(55)が見つかった。PSA職員の自殺者は二月以降、計六人となった。 自殺の動機は不明だが、十八日付パリジャン紙は、高い生産性を追求する「日本式の管理方式」が導入されたことを問題視する組合関係者の見方や、「中国企業並みの競争力をフランスで求めても不可能だ。われわれの気質には合わない」と訴えるPSA元職員の声を伝えた。 PSAのほか、ルノーでも昨年十月から今年二月にかけて、パリ近郊の新車開発拠点で技術者三人が自殺した。 労働省はPSAの人事責任者から事情聴取。夏休み明けに予定されている政府と経営者団体、労働組合の三者による労働条件などに関する協議の中で、ストレス対策を議題に取り上げる考えを明らかにした。