2016年3月18日金曜日

BRT化受け入れ

<気仙沼線>鉄路復旧を断念、BRT化 市長が受け入れ表明

毎日新聞 3月18日(金)18時51分配信
 
 
 東日本大震災で被災したJR気仙沼線について宮城県気仙沼市の菅原茂市長は18日の記者会見で、鉄路復旧を断念し、現行のバス高速輸送システム(BRT)を本格復旧として受け入れると表明した。JR大船渡線気仙沼-盛(岩手県大船渡市)間(43.7キロ)に続き、気仙沼線柳津(宮城県登米市)-気仙沼間(55.3キロ)のBRT化が決まった。

【13年3月】JR大船渡線、BRT運行始まる

 JR東日本は、震災翌年の2012年以降、被災した線路跡などを利用し、BRTを運行。昨年7月に鉄路復旧断念とBRT継続を提案した。沿線3市町のうち同県登米市、南三陸町は昨年末までに受け入れを表明したが、気仙沼市は「住民に説明するにはまだ協議が必要」と保留していた。

 菅原市長は「BRTも次第に利便性が向上し、遅れも少なくなった」と住民の理解が進んだことを強調。JRとの協議で、市の地域振興策への協力などについて「一定程度評価できる回答が得られた」と述べた。【井田純】